冬の間は、当面の目標が「1人で蕎麦屋に行って 蕎麦を食べる」だった。1人で店に入って箸を使うことがためらわれていたからだ。まさか「フォークください」とも言いづらい。
しかし幸いにして箸使いも“来日半年の外国人”といった具合になってきたので、最近は1人でも臆することなく蕎麦屋に行けるようになった。
蕎麦のウンチクはよくわからないが、私は
「蓮玉庵」の蕎麦が好物で、ツユが、薮系のそれに比べると甘めで、角がないことが印象に残っていた。
数年ぶりに暖簾をくぐり、昼の特別メニュー「かき揚げそば」の冷たいのを注文。
蕎麦はコシがあってモチモチ。ツユも昔の印象のままだった。
かき揚げは小海老と玉ねぎだが、海老が思ったよりぷりぷりとしてて美味かった。
そういえば父とこの店で、柳家小さん師匠と遭遇したことがある。
「時そば」を得意としていた(だったよね?…と、亡父に向けてつぶやいてみる(^_^;))小さん師匠が、実際にどんな風に蕎麦を食べるのか?…興味はあったが凝視するわけにもいかず、父と目配せをしただけに終わったような記憶がある。
で、こういう老舗の蕎麦屋はだいたい、量が少ない。お代わりに1枚追加してちょうど良いぐらいだ。
私もお代わりを…と思ったが、思いなおしてハシゴをすることにした。
次に目指すは
「池之端 薮蕎麦」。2時からの休憩時間ギリギリに間に合った。
こちらでは「鴨せいろ」を食べた。鴨肉やしし唐がつかったツユに細めの蕎麦。
なんか「鴨せいろ」なんてひさびさに食べたなぁ。美味かった。
食べてる途中、店員さんが客1組ごとに「休憩に入らせていただきますので、釜の火を落とさせていただきますが、お蕎麦のお代わりはよろしいでしょうか?」と尋ねに来た。
そう、こちらも1枚の量は少ないのだが、ハシゴの私はお腹いっぱい(^o^;)
それにしても日本は美味いものがたくさんあるネ。シアワセ♪